制作過程 | 山岳画家　千葉潔

作品ができるまで

作品となるまでには、数年かかることもある。取材するには現場に行かねばならない。行ったとしても、いつも取材できるものでもない。季節や天候に左右されるのが、山を対象とする山岳画の難しい所です。

「槍ヶ岳遠望」Ｐ８０号

構想から取材を経て制作に至るまで幾枚もスケッチやデッサンをします。

大作は現場では描けないので沢山の準備が必要です。

何点かのデッサンが完成し、構想がまとまると画室での制作に入る。

画室での制作　油彩

いよいよ描き出し　絵具でモノクロームデッサンの始まり　１

描き出しに於いては、揮発性オイルの割合が多いので，絵具が滴り落ちている。

まだまだ初期段階。明暗のコントラストを意識して。進める。

モノクロームに若干色を入れ初期段階の終盤へと向かう。

初期段階の制作が一番楽しい。わくわく、どきどき、絵が生き物のように動き変化する。時間があっという間に過ぎていく。