個展で作品を発表し始めたのが28年前のこと。私がちょうど40歳の頃です。2回目か3回目の個展の時、北アルプスをテーマとした作品の中に、個展の直前に水彩で現場制作した大阪南部の田園風景が並んでいました。その絵が個展初日の早い時間に赤札が付きました。その後お越しになられた方で「この絵を求めたいが赤札が付いているなあ」とギャラリーを出て行かれたのですが、数日後再びお見えになり、同じ作品を描いて注文を頂いたのが定点連作の始まりとなりました。
油彩M10号「早苗の頃」 季節が異なると作品の雰囲気が違うと言うだけでなく、季節は同じでも制作年代が違うと様々な違いが分かってきます。自身の受け止め方にも変化があるものです。
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