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  • 千葉 潔

写真と絵画・レンズと人の目

 上のテーマに沿ってのお話し第一回。実はカメラのレンズと人間の目とは基本的に構造が違いますので写真に映し出された世界と、人が見た世界とは違うんです。特に対象が大きくなると違いが顕著になってくると思います。わたしは北アルプスを中心に取材して作品としている山岳画家です。モチーフとなるのは当然山岳です。大きな対象です。写真に撮って来たものを絵にすると、自分が見た山とは違うものになってしまいます。勿論これはわたしに限ったことではありません。まず、どこが違うかと言うと、人が実際見た世界(山岳)よりも写真ではボリュームが小さくなるのです。ですから、わたしは現地でスケッチし、デッサンする事を大切にしています。第二回に続く。

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